医の倫理綱領について考える

おおまかには、誰が読んでも納得のことが書かれています。
究極の理想論ですよね。

 

現実を理想に近づけることは必要ですが、時として、
判断不能の事態にも遭遇しかねません。

 

このケースでは何が一番大事なのか?
ここがずれて行くことはとても危険だと思うのです。

 

いったい誰の方を向くべきか?
医学会?
医局?
患者?

医の倫理綱領

医学および医療は、病める人の治療はもとより、
人びとの健康の維持もしくは増進を図るもので、
医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基に
すべての人に奉仕するものである。

1.医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に努めるとともに、
  その進歩・発展に尽くす。
2.医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるように心掛ける。
3.医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、やさしい心で接するとともに、
  医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。
4.医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす。
5.医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、
  法規範の遵守および法秩序の形成に努める。
6.医師は医業にあたって営利を目的としない。

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医の倫理綱領記事一覧

医師でありながらこの第一番目の精神を持ち合わせていない人など存在しないといっても良いのではないでしょうか?しかしながら、学会での発表など、臨床結果に基づく資料などの作成の段階で、不適切な改竄や都合の良い解釈などによってほかの医師を惑わせるような論文などが評価されてしまう場合も無きにしも非ずです。地位...

医師の尊厳と責任一昔前であれば、このことについて深く考える必要などなかったのかもしれません。現在は、集中医療が発達し、生命の尊厳について判断が分かれる可能性も生じています。医師の責任で判断することが必ずしも法的に正しいかどうかはわからないといった事象は、医師の尊厳も脅かしかねません。責任の自覚は必要...

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専門医の必要性を決して軽んじるつもりはありませんが、専門医の権威こそが医師の協力関係を破壊しているとも言えなくはありません。様々な協力関係が築かれる中で、昔ながらの閉鎖的な医局の権威が安易な協力関係に水を差すわけです。複雑な症状の病気のすべてが解明されているわけではないにもかかわらず、医者は概ねわか...

この項目は、もはや先人が到達したように思われます。戦後の医療の果たしてきた役割は非常に大きく、日本は先進国の仲間入りを果たしました。現代は、発展期から成熟する時期への転換期と言えるかもしれません。公共性は充分果たしつつある。ただ、医療業界を覆う閉塞感もまた拡大つつあるのかもしれません。現状のままで良...

もし、医師が営利を目的としていなかったとしても、病院は営利を目的としています。この医の倫理綱領の6番目こそ最も問題が多い箇所なのかもしれません。診療報酬のあり方そのものを根本的に変えなければ、医師の尊厳など無いに等しいと言わざるを得ません。現在、病院の経営にとって最も都合の良い医者はどんな医者かとい...